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2015年08月10日

捜索が再開された御嶽山へ。

噴火から来月で一年、約九か月ぶりに行方不明者の捜索が再開された御嶽山へ登ってきました。
噴火警戒レベルが3から2に引き下げられ、飛騨頂上の五の池小屋付近まで入山可能になったおかげです。
捜索が再開された御嶽山へ。



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御嶽山の登山口は主だったところで岐阜県側に3か所、長野県側に3か所あります。

最もメジャーなのは長野県王滝村の王滝登山ルート(田ノ原)ですが、火口に近く多くが規制範囲内のままです。

今回は岐阜県側の胡桃島ルートをチョイス。
岐阜県側のメインルートである濁河ルートと途中合流するややマイナーなルートです。

登山口は以前一度利用した 御嶽胡桃島キャンプ場 (キャンプ場記事はこちら)にあり、
登山者駐車場も数台分確保されています。
標高は約1800mと国内のオートキャンプ場としてはトップクラスの標高を誇ります。
また、一帯は高校生からトップアスリートまでの高地トレーニング場として整備されており、
夏休みということで大学の陸上部でしょうか、トレーニングの風景も見られました。ダッシュ

捜索が再開された御嶽山へ。
 さて・・綺麗で新しい登山ポストに登山届を出し、まだ薄暗い登山口を5時前に出発。最近日の出が遅くなった感がありますね・・
岐阜県は登山届の義務化を条例化しており、罰則も設けられてます。
自治体によって対応が違うのが現状のようですが、しっかりと提出してから出発したいものです。ダッシュ

↑ 上画のように胡桃島口はやや荒れた感じがあり、頂上で小屋番の方のお話を伺うとやはりあまり手が入っていない とのことでした。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ ほどなくしてメインルート(岐阜県側の) 濁河ルートと合流します。
ここからは登山道がしっかり整備されており、上画のような石畳風になっているところも・・・ビックリ
なんか参道みたいだな・・・タラ~ 胡桃島ルートとはえらい違い。

捜索が再開された御嶽山へ。
 登山道には ↑ のような標識が一定間隔にあり、この32には森林限界と書かれていました。
ただ数字が減っていくのではなく増えていくので何番まであるのか見落とした私にはあとどれぐらいかの目安にはなりませんでした。ガーン

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 森林限界を超えふと振り返ると素晴らしい景色が広がっていました。こちら雲海に浮かぶ霊峰白山。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 横をみるとこれから登る継子岳の陰から乗鞍岳と奥に笠ヶ岳。

やはり森林限界を超えるとそれなりの絶景が楽しめます。ウィンク

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 飛騨頂上近くにある雷鳥岩の上に一羽の鳥が・・・ビックリ 違いました・・雷鳥ではないようです・・・ガーン
ここ御嶽や乗鞍、北アにも何度かきましたが雷鳥には一度もお目にかかれていません。残念・・

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 無事飛騨頂上に到着。危険個所ナシ、急登なし、景色最高、言うことなし!です。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ まずはこの三日ほど前から捜索が再開された剣ヶ峰に向かい黙とう。
男性が立っているところから右上方向は摩利支天に向かう道ですが、入山規制区域にて立ち入り禁止の立て札。

左下へ続く道は三ノ池へ下りますがここは規制区域外で歩くことが可能です。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ ほとんど水のない五の池と五の池小屋。そして奥は広大な裾野を広げる白山。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ こちらは水を湛える三ノ池とその奥には中央アと南アそして小さく富士山。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ エメラルドグリーンの三ノ池。3000m近い場所にこんな美しい池があるとは・・・なんとも神秘的。
溜息のでるような絶景ですが奥の剣ヶ峰付近には捜索隊の皆さんの姿が散見され複雑な心境・・しょんぼり

さてここから稜線を歩き継子岳(ままこだけ)へと向かいます。
五の池~継子~Ⅱ峰~三ノ池~五の池と約二時間で周遊するコースがありそこを歩いてみたわけです。

この稜線は素晴らしい景色を眺めながら歩くことができ・・・・
捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 西方面には白山が・・

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 後ろには歩いた稜線と飛騨頂上、そして御嶽山の主峰が・・

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 東方向は湿原の様相を呈した四の池と遠方は八ヶ岳、中央ア、南アに富士山まで・・

なんとも贅沢な景色が広がり気分が高揚します。

ここで高山市からこられているという若いご夫婦とお話をする機会がありました。
金曜のお昼ごろに急いで仕事を終わらせ、山小屋の夕食に間に合うように走られたそうです。そして早朝から周辺を歩かれ、
「いろんな山へ行ったけど二人で上ると必ず天気が悪くなり、これほどの晴天は初めて・・」晴れ晴れ晴れ
とおっしゃっていたのがとても印象的でした。男の子ニコニコ

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ まずは中継点の 継子岳山頂に到着。
この時期午後からは必ず雷のリスクがついて回りますから早めの行動が望まれます。
今回7:30には山頂にいましたから、行動時間がタップあり余裕で山頂マッタリタイムです。(笑)

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ ここからの景色は過去の山頂からの風景の中でもトップクラスのものでした。
(岳のTシャツの登山者の方スミマセン、モデルになっていただきました。(笑)

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 正面に乗鞍岳、左には笠ヶ岳、そしてすぐ右奥には槍穂~常念岳まで望むことができるまさに絶景の山頂です。

もちろん360℃展望が効きますから圧巻の景色を堪能できます。ニコニコ

噴火前に御嶽山最高峰である剣ヶ峰にも登頂しましたが、(昨年の噴火で多くの犠牲者がでたところ)
北端にあるため眺望はこちらのがいいと感じました。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 十分に景色と空気を堪能しⅡ峰に向かい高度を下げます。
四の池越しに見る御嶽主峰は迫力ですね。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ こんなところを下りて行きます。(画像は逆まわりで上る方たち)

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 四の池まで下ってきました。水は湛えていませんが小川が多数流れ湿地帯のようになり高山植物の宝庫になっています。

標高のおかげで気温はたかくありませんが日差しは強烈です。
この雪解け水で顔を洗いリフレッシュ。あはは

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ こちらが歩いたルートの全景。実にすがすがしく気分よく歩けるルートでした。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 最後に五の池小屋までの上りがありますが、きつくはありません。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ 五の池小屋に到着。無事一周してきました。

捜索が再開された御嶽山へ。
↑ この小屋にはデッキテラスがあり雄大な景色を眺めながら、中華そばをいただきます。
いつもならカップラーですが、今回はちょっとリッチな気分。(笑)

ここで小屋番の方と30分ほどおしゃべり。じつに山経験の豊富な方のお話は山ならではですね。
ラーメンも最高に美味しくこの登山を締めくくるにふさわしい時間でした。

現在まだ山頂付近の多くが入山規制中であり、登山者も夏山シーズンの週末とは思えない少なさでした。
この前日に行方不明者の方がお一人発見されましたが、残念ながら今回の捜索で発見されたのはこの方のみで捜索は終了されました。

捜索隊の方も麓で待っておられるご家族も断腸の思いだったことでしょう。

この御嶽山の入山規制がいつまで続き以前の姿に戻るまで何年ぐらいかかるのか想像もできません。
しかしこの周辺の街の多くは御嶽山に観光資源を依存しており、この山に人が来ることこそが活性化の源と私は思います。

今回の登山も捜索隊の皆さんが懸命の捜索をされているその日であり、距離はありましたが
その姿を目視で確認できる位置にまで近づいています。
はたしてこの時期の観光登山が正解なのかは考えましたが、山小屋も営業を再開した今日
一人でも多くの登山者や観光客が御嶽山やその周辺を訪れ、賑わいを見せることが重要と思い御嶽に登りました。
私達親子が山小屋でラーメンを食べ地元の温泉に入ってもなんの足しにもなりませんが、
人が人を呼び賑わいを見せればさらに人が増えると確信しています。
そして人が増えることこそが地元を何より元気にすると思っています。

機会があれば是非御嶽山に登って下さい。登山をしない方は是非麓の温泉に足を運んでください。
一人でも多くの方が御嶽周辺を訪れることを願ってやみません。


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この記事へのコメント
悲しいことが起こった土地にも
生きる方がいるんですよね・・・
コヒさんの最後の文章を見て
レポにはできてないですが、私もGWに岩手の沿岸部へ行って
何ができるわけでもないけど、何かになれば・・・と似た心境を感じました。
レポにまとめてるコヒさんは、強いなぁ・・
Posted by marurinmarurin at 2015年08月10日 23:58
我が家からも冬は御嶽山良く見えますが、
夏場は難しいです。

それでも先日の朝に御嶽山が見えたと
思ったら、その日で捜索が打ち切りに。

登山は難しそうですので登山口近くで
テントを張って留守番役に勤しみます。
Posted by はちべいはちべい at 2015年08月11日 00:08
御嶽登られたのですね。

昨年の悲劇がまだまだ生々しく思い出されますが、
それはそれ、教訓として行かなければいけないのでしょうね。
火山に登る。このことを登る側もしっかり頭に入れて装備等も準備して行かなければと思います。

以前のような賑わいが早く戻ればと思いました。
キャンプにでも行きましょう。 (笑)
Posted by donekodoneko at 2015年08月11日 12:51
marurinさん、こんにちはー

歴史に残る火山災害からもうすぐ一年が経とうとしています。
その教訓を生かし火山と共存しなければならないのが地元の方々です。

徐々にではありますが規制が緩和され観光客の方も増えていると
聞きました。
微力すぎて何もできませんがそこに行くことが僅かな足しになる
と考えました。人が行かなければ観光業はなりたちませんから・・

東北しかり・・その土地に行き人で賑わうことが地元にとって
プラスになると考えます。
Posted by コヒコヒ at 2015年08月12日 10:23
はちべいさん、こんにちはー

最近はうちからもほとんど見えませんね。秋~冬は晴れれば
間違いなく見えるんですが・・・

この近辺キャンプ場がすごく多いんですよ。
しかも夏でも朝は寒い!!!標高は1500m以上の
ところばかりです。
紅葉もいいですから一度チームいなかで計画しましょうか!
Posted by コヒコヒ at 2015年08月12日 10:25
donekoさん、こんにちはー

日本は火山列島ですからね。火山とはうまく付き合っていかなければ
なりません。

御嶽の他にも身近に浅間山や焼岳、箱根なんかもいつなにが
あってもおかしくない状況だと思います。

過去を教訓として万全を期して登りたいと思ってます。

ところで久々どこか行きます?涼しいとこならキャンプOKですよ!(笑)
Posted by コヒコヒ at 2015年08月12日 10:29
 
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